「一筆啓上 火の用心 お仙なかすな 馬肥やせ」
短く簡潔で要点を得た手紙の名文として、一度は見聞きしたことがあるこの文章。みなさんも、ああ、聞いたことあると思われるのではないでしょうか。
これを書いたのは徳川の家臣、本田重次(1529-1596)という人で、この手紙は「長篠の戦い」(1575)の陣中から妻宛に送られたものです。
本田重次の墓は、茨城県取手市の住宅街の中にポツリとあります。
茨城県指定文化財。取手一高の裏手より住宅街の中の古い里道を行くと、突然桜並木が現れ、その奥にひっそりしかも何故か厳重に囲われてあります。
解説版です。
実は以前からもっと手前の入り口に案内板があるのは知っていたので、なんか歴史上の人物の墓があるなということは認識していたのですが、実際にぶらりといってみて、なんだあの文章書いた人だったのか!という感じでした。
冒頭の手紙がなんか一人歩きしてしまってて、文章は知ってても作者は知らず、しかもその作者が自分の行動範囲で密かに眠っていたとは驚きでしたね。
Posted by リセエンヌ